家庭学習を続けている上で、早い段階での学力把握はとても大切です。
2025年11月3日(日)に行われた「全国統一小学生テスト」は、初めて模試を受けるお子様にとっては、今後の学習の道しるべとして非常に有意義なテストです。
実際に全国統一小学生テストを受験した経験をもとに、「模試の概要」「受験の流れ」「結果の活用方法」「今後の学習へのヒント」について、親しみやすく、かつ丁寧に解説していきます。
目次
全国統一小学生テストとは?
全国統一小学生テストは、四谷大塚が主催する全国規模の無料模試です。
年に2回(6月と11月)開催され、新1年生から新6年生までが対象となります。志望校や通塾の有無に関わらず、多くのご家庭が「学力診断」「学習の指針づくり」の目的で参加しています。
注目すべきポイントは次の通り:
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無料で全国レベルの学力を確認できる
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個人成績表・全国順位が返却される
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弱点単元が明確に分かる
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小学生のうちから“本番に慣れる”体験ができる
我が家の体験:1年生で初受験、結果は…?
2025年11月の全国統一小学生テスト(新2年生)に、我が家の子どもが初めて参加しました。結果は以下の通りです。
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2教科総合(算数+国語):上位1.3%
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算数:上位1%未満
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国語:上位5%前後
模試という“初めての本番”にも関わらず、よく頑張ったと思います。
国語は平均点が高め、満点者も多い
国語は全体的に取り組みやすい問題が多く、平均点が8割前後、満点の受験者も多数いたようです。本文が短く選択肢が素直なものが多かったため、読み取りに慣れているお子さんには有利だったかもしれません。
公文や漢検など基礎学力との連携も大切
日頃の学習として、公文式にも取り組んでいます。
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公文算数:C40(小3相当)
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公文国語:BⅠ100(小2相当)
また、漢字検定10級も合格済みでしたので、語彙力や漢字知識の積み上げが、模試の読解・記述問題にも良い影響を与えたと感じます。
模試の結果はどう活用する?保護者ができること
模試の最大の目的は「順位」ではなく、「弱点の可視化と今後の学習指針」です。今後、模試を単なる“点数競争”に終わらせない工夫をしていきます。
1. 単元別の得点率を確認しよう
成績表には、「計算」「図形」「条件整理」「読解」「語彙」など分野別の正答率が表示されます。例えば、算数で「条件整理」の正答率が低ければ、「なぜその問題が解けなかったのか」を一緒に振り返ってみましょう。
2. 間違えた問題の解き直しを徹底する
模試の価値は、「間違い」から学ぶことにあります。
自信があったのに間違えた問題、時間が足りず最後までたどり着けなかった問題などを、本人の言葉で説明させるのもおすすめです。親子の対話の中で理解が深まります。
3. 継続的に模試を活用する
1回で終わらせず、来年6月・11月にも継続的に受験することで、成長を見える化できます。お子さま自身が「前よりできた!」「ここがまだ苦手かも」と実感する機会にもなります。
今後の学習計画は?フォトン・公文・市販教材の活用
我が家では、模試の振り返りをもとに、以下のように日々の学習を再調整しています。
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思考力・読解力:フォトン算数クラブ(オンライン)で先取り&思考訓練
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基礎学力:公文での繰り返しと進度保持
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国語強化:市販のハイクラステストで長文読解に慣れる
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語彙と記述:毎日の音読・語彙で土台づくり
模試だけでなく、日々の小さな学びを積み上げることが大事だと思われます。
保護者ができること
模試の成績が良くても悪くても、保護者ができることは共通しています。
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「よく頑張ったね」とまず声をかける
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「何が楽しかった?」「どこが難しかった?」と聞いてみる
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結果を数字だけで判断せず、子供の気持ちや取り組み方を大切にする
模試で一喜一憂をせず、親子で前向きに活用していきたいですね。
おわりに|模試をきっかけに、学びをもっと楽しく
初めての全国模試は、保護者にとっても大きな経験でした。
点数や偏差値に一喜一憂するのではなく、学習の「次の一歩」を考えるためのヒントとして活用することが必要です。
模試の経験は、今後の塾選びや学習方針、そして中学受験への足がかりにもなります。各自のペースに合わせた学習を意識しつつ、楽しく・前向きに学びを続けていきましょう!