今回は、2025年2月23日に実施された四谷大塚の「新2年生リトルスクールオープンテスト」の結果と、それを踏まえた今後の学習方針についてお伝えします。
中学受験を意識されているご家庭にとって、低学年からの模試の活用法や教材選びはとても重要だと考えてます。この記事では、実際の模試データをもとに、今後どのように子どもと向き合えばよいかを考えていきます。
目次
四谷大塚「リトルスクールオープンテスト」とは?
四谷大塚が主催する「リトルスクールオープンテスト」は、小学1年生・2年生を対象にした公開模試です。中学受験を見据えた思考力・読解力・計算力を測定する内容になっており、受験者層も比較的高い学習意欲を持つご家庭が多い傾向があります。
低学年段階では「模試なんてまだ早いのでは?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、このような公開テストは以下のようなメリットがあります。
全国規模での立ち位置が把握できる
出題傾向を知ることで弱点を明確にできる
今後の学習のモチベーションにつながる
今回の成績概要と分析(受験者数:689名)
2教科総合:上位1%前後 偏差値65前後
算数:上位5%前後 偏差値65前後
国語:上位1%前後 偏差値62前後
非常に健闘してくれました。特に国語では上位1%という結果で、読み取りや語彙の力がついてきた証といえます。算数も上位5%に入り、計算や基本的な図形認識には自信が持てるようになりました。
一方で、条件整理を必要とする応用問題にやや苦戦した様子が見られました。低学年の子どもにとっては、複数の情報を整理して考える問題は負荷が大きく、経験の差が出やすい分野です。今後の家庭学習では、こうした問題への“慣れ”を少しずつ積んでいきたいと考えています。
模試の母集団と立ち位置の意味
今回は全国で689人の受験者が参加。前回と比較して50人ほど増加していましたが、まだまだ6年生の模試と比べると母集団は小さく、参考程度と捉えるのがよいかと思います。とはいえ、今の段階での立ち位置を確認し、どの分野に力を入れるべきかの判断材料にはなります。
中学受験本番の6年生の公開模試では、受験者数が1万人規模になることも珍しくありません。そうした大規模模試に向けて、「模試に慣れる」ことも今から少しずつ始めておくと、精神的にも余裕をもって本番に臨めます。
現在の学習進度と使用教材
公文式の進度(2025年2月時点)
算数:C190
国語:CⅠ190
英語:E120
着実にステップを踏みながら学習を進めています。特に国語に関しては、公文の後半に入ると漢字一色になり、読解問題が少なくなる傾向があります。そこで補完教材として現在使用しているのが、以下の問題集です。
使用教材:ハイクラステスト(受験研究社)
「ハイクラステスト」は、市販の中でも質が高く、読解問題が豊富です。難易度も適度で、演習量を確保したいご家庭には特におすすめです。低学年から「考える国語」に触れさせることで、読解に対する抵抗感が薄れ、文章を読む力が自然と養われます。
今後の予定と学習方針
今後の模試・検定予定
3月16日:日能研全国テスト(日能研)
3月:SAPIX新学年組分けテスト
5月:SAPIX 5月度確認テスト
6月1日:英検5級(第1回)
6月15日:漢字検定7級
6月:全国統一小学生テスト(早稲田アカデミー)
6月:ワセアカチャレンジテスト
7月:SAPIX 7月度確認テスト
10月:英検4級(第2回)
10月19日:漢字検定6級
学習の重点ポイント
算数の思考力問題対策
条件整理・図示練習
発展教材の導入(例:トップクラス問題集など)
国語の読解力維持と語彙強化
音読・要約・語彙カードの併用 (例:デイリーサピックス、言葉力1100など)
ハイクラステストの継続使用
英語の検定対策
英検5級(6月)→英検4級(10月)へ段階的にステップアップ
教科書ワークやパス単の活用でリーディング力補完
まとめ
今回の模試結果からもわかるように、低学年から“できること”を丁寧に積み重ねることが大切だと改めて感じました。勉強量を無理に増やすのではなく、短時間でも集中して意味のある学習をすることで、確実な土台が作られていきます。
中学受験は長丁場です。焦らず、我が子の成長ペースに寄り添いながら、一緒に「学ぶ楽しさ」を感じていけたらと思っています。
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