目次
はじめに
英語教育における「わが子の伸び悩み」や「どう教えればいいのか分からない」といった悩みは、多くの保護者が抱える共通課題です。
『1億人の英語習得法』(著:斉藤淳)は、そんな悩みを解決するための科学的かつ実践的な英語学習法を示してくれています。
本記事では家庭でできる英語サポート法もご紹介いたします!
著者・斉藤淳氏とは?
斉藤氏は、アメリカの名門イェール大学で教鞭をとったのち帰国し、日本人向けの実践的な英語教育を提供するJ PREPを創設。難関大学・海外進学を目指す生徒を多く輩出し、教育界でも注目されています。
入塾説明会予約もすぐ埋まってしまい、現在人気のある英語教室の1つとなっております。
小学生英語塾[小学校1-4年生のこども・キッズ向け] J PREP Kids
その指導法は「暗記偏重からの脱却」「思考力を育てる英語」など、従来の教育とは一線を画します。特に、日本人の弱点を知り尽くした上での“戦略的な英語習得”が、斉藤氏の持ち味です。
なぜ日本人は英語が話せないのか?現状の課題とギャップ
日本の英語教育は、文法や読解中心で「話す」「聴く」力が育ちにくいという課題があります。
「知識はあるのに使えない」というジレンマが多くの学習者に共通しています。
本書はこの課題の根本原因として、“学び方のズレ”を指摘しており、単なる暗記型の勉強ではなく、言語としての英語を自然に身につける方法が必要だと説いています。
→2005年以前にセンター試験を受けた世代は、英語を聴き取るための努力をほとんどしたことがない。2006年、センター試験に「リスニング」が加わると、突然、受験対策にリスニングも入ってきました。これを試験の設計によって学び方が影響を受けることをウォッシュバック効果というらしいです。
→大人は大人の学び直し方がある。現代社会に適応させた勉強法があることも記載しています。
『1億人の英語習得法』の特徴と学習設計の重要性
大きな特徴としては、「英語習得を科学的に設計する」視点です。
①学習の目的と段階を明確化し、
②正しい音声学習(フォニックス)から始め、
③語彙・文法・読解・スピーキングへバランス良く進めることを推奨。
これが「最短ルート」のカギらしいです。
子どもにおすすめの具体的学習法
フォニックス&音読で「正しい発音」を習得
英語の文字と音の規則を理解するフォニックス学習を早期に取り入れる。
親子で一緒にABCソングや簡単な音読練習を習慣化すると効果的。
語彙力は「使える単語」を楽しく増やす
単語カードやゲーム感覚で反復学習を。
日常生活の中で英語の言葉を見つけたり話したりする機会を増やす。
文法は「使いながら」理解を深める
例文や会話で文法を身につける。
書く・話すアウトプットを通じて定着を促す。
多読+精読で読解力を育む
興味のある洋書や絵本を自由に読ませる(多読)。
ポイントを押さえてじっくり読む練習も並行。
保護者ができること
親自身も一緒に学ぶ姿勢を見せる。
英語を「生活の一部」として自然に取り入れる。
小さな成功体験を積み重ね、褒めてモチベーションアップ。
定期的に英検やスピーキングテストなどで成果をチェック。
英検やTOEICは「通過点」として活用
試験は「目標」ではなく「現在地確認ツール」として活用すべきと解説。
試験対策だけに偏るのではなく、実践的な英語運用力を重視。

まとめ:保護者も味方になって「最短ルート」を目指す
『1億人の英語習得法』は日本人の英語習得の壁を科学的に分析し、合理的な学習法を提示していると感じました。
子どもの英語力を伸ばすには、親が理解し、家庭でも正しい環境を作ることが不可欠です。
「設計」と「反復」の二本柱で楽しく英語学習を続け、未来につながる力を育てる。
いかがでしょうか。英語は毎日の積み重ねですので、低学年のうちは嫌にならないように英語を楽しく学んでいってもらえればと考えてます!